ストレスチェックの活用事例について

ストレスチェックは職場のメンタルヘルス対策として導入されると言う特徴がありますが、本人が結果を見た後に同意をしなければ会社側は確認することができないと言う仕組みになっています。そのためメンタルヘルス対策が必要であるにもかかわらず会社として何も対策をとることができないという批判が存在しているのは事実です。しかしながらストレスチェック制度では本人の同意がなければ見ることができないとされている仕組みがあるため、会社で情報を活用するためには他の方法を考えなければなりません。その1つの回答となるのが集団集計です。

集団集計では10名以上のグループで結果を出すと言う仕組みが採用されており、個人が特定できない形で職場のストレス状況を把握することができます。このような資料を参考にすることにより職場の状況を間接的に把握することができるようになるのです。この集団集計が会社側がストレスチェックの結果を有効活用するための1つの手段であると言えるでしょう。もう一つは産業医を有効活用するという方法です。

産業医は権限としてすべての結果を確認することができる立場にありますので、必要と判断された人に対しては個別にアプローチをかけることもできます。産業医との関係が緊密に取れるのであれば、対応が必要な従業員の選抜や直接的な対応についても委託する形で対応を徹底することができます。これらが会社側がストレスチェックの結果を使って対応することができる内容であるといえます。