火傷の跡をできるだけ残さないようにするためには、最初の対応が肝心です。熱いものに触ったりしたときにすぐに冷却することが不可欠になります。蛇口をひねって流水をどんどんかけたり、氷や保冷剤をタオルで包んで患部を冷やすことも効果的です。衣類を着ている部分の場合は、無理に脱いだりせずそのまま冷やすべきです。
重度だと皮膚が衣服にくっついてしまっていることがあるため、クリニックで処置してもらったほうがより衛生的で安全だからです。十分に冷やした後の対応は、状態が軽度の場合には市販されている薬の塗布で終わらせてもかまいませんが、水ぶくれができたり広範囲で痛みが取れない場合などは、冷やしながらクリニックに行き適切な処置を受けたほうが良いです。細菌に感染して炎症を起こしてしまうと治りが遅く、火傷の跡もいつまでも残る場合があります。痛みがなくなるまではクリニックで処方された薬を塗布するなどして、その後は紫外線を浴びないように用心が必要です。
紫外線を火傷跡に浴び続けてしまうと、色が濃くなってしまうからです。体の内側からアプローチしたいときにはビタミンCの摂取が有効的で、色素沈着を抑えつつ治りが早まります。ほかにも皮膚の代謝をよくするためにコラーゲンやたんぱく質の摂取、細胞分裂に欠かせない亜鉛の成分などを取り入れるとよいです。それでも目立つ火傷跡が残ってしまった時には、市販されている傷を消すための外用薬などを長期的に利用していくと徐々に薄れていきます。
さらに、皮膚科でレーザー治療を受けることで消せる場合もあります。
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