料理中や熱い物に触って火傷したという方は多いと思います。火傷は熱い物に短時間触れるだけでなく、こたつなどの暖房器具に長時間接することでも起こります。段階によって治療法も変わりますので、それらについて見ていきましょう。熱いと感じて痛みを伴うのがⅠ度熱傷と呼ばれ、多くの場合はこれになります。
日焼けもこの一種です。患部を冷却して休ませることで自然治癒し、跡も残りません。民間療法では馬油を塗ることで痛みを和らげるやり方もあります。皮膚の中程まで火傷しているのがⅡ度熱傷と呼ばれます。
強い痛みを伴い、患部は赤く腫れて水ぶくれを起こします。早くに適切な対処を取らないと重症化したり、跡が残ることもあるため注意が必要です。皮膚の底まで焼けている場合はⅢ度熱傷と呼ばれ、最も重い火傷です。感覚を司る神経まで損傷しているので痛みを感じませんが、治療後も跡が残りやすく機能障害も伴います。
命の危険もあるので病院で迅速な処置を受ける必要があります。軽傷から中傷の場合は素早く水で冷やすことが一番の対処法です。特に流水だと冷えやすいのでお勧めです。衣服の下に熱傷があれば無理に脱がさず、服の上から水をかけます。
水ぶくれは自分では絶対潰してはいけません。痛みが引いたら清潔なガーゼや包帯を巻いてから病院に行きましょう。重度の場合は無理に服を脱がしたり薬を使わず、水で濡らしたシーツなどで包んで救急隊員の処置に任せましょう。応急処置が治療の第一歩であり、その後を左右するので正しい知識を身につけて落ち着いて対応するのがベストです。
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