火傷治療にアロエを使う注意点

軽度の火傷であればアロエを治療に使うことができます。アロエの葉肉の中はゼリー状になっていますが、それに含まれるムコ多糖体が火傷による炎症を抑制します。他にもアロエチンは細菌の繁殖を防ぎ、カルボキシンターゼは抗炎症作用があります。治療方法は火傷をした部分をすぐに冷やして、アロエのゼリー部分を患部に押し当てるだけです。

ただし治療にアロエを使う時は注意点があります。傷口からアロエに付着した細菌が侵入する可能性があります。もし破傷風菌が入り込めば、飲食物を飲み込むのが困難になったり呼吸困難に陥って窒息死したりと命の危険があります。破傷風菌でない場合も傷口を化膿させれば、完治させるのに時間がかかり傷跡が残ります。

皮膚科に行くほど重くない火傷の時は、アロエを消毒してから使うようにします。アロエは煮沸消毒しても成分に変わりはありません。事前に患部を冷水で洗うことで、血管を収縮させて細菌の侵入を防ぎます。20分~30分冷水に当てれば、神経が麻痺するので痛みも和らぎます。

ガーゼや包帯は傷を増やす可能性があるので、あくまでも一時的な対処法です。アロエだけで治療を済ませる時は、アロエ軟膏を使うのが便利です。市販の火傷治療薬には、アロエの成分を配合したものもあります。危険な細菌が付着している可能性がゼロではない葉を使うより安全です。

ただし水ぶくれができている時は、症状が重いので病院に行くことを優先します。

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